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首相、自業自得の苦境 普天間移設問題

鳩山由紀夫首相が沖縄を訪問したのは、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先をめぐり迷走を重ねた揚げ句、現行計画と大差がない名護市辺野古の沖合へ戻らざるを得ない状況に追い込まれたからだ。確たる見通しや戦略もないまま「県外移設」を無責任にぶち上げたツケが重くのしかかる構図で、首相は自業自得で苦境に陥っている。

 鳩山政権が検討している移設案はキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)を埋め立てる現行計画を修正して沖合に、くい打ち桟橋(QIP)方式で代替施設を造り、鹿児島県・徳之島へのヘリ部隊の一部移設か訓練移転を組み合わせる。

 辺野古沖合への移設で沖縄の理解を得るために負担軽減の一環として徳之島にこだわっているとの見方も政府内にある。だが米側は徳之島へのヘリ部隊移設構想に対し、沖縄の地上部隊と一体的に運用できないと再三にわたり拒否。地元3町長は7日の首相との会談で反対の意向を伝える方針で、部隊移設はむろん、訓練移転すら実現の見通しは立っていない。

 あるいは「最低でも県外」としてきた首相自身のメンツを保つために徳之島を主張しているのか。だとすれば、沖縄や徳之島の人々を愚弄ぐろうする話だ。鳩山政権の迷走により、米国の対日不信も強まっている。これまで関係閣僚のばらばらな発言が目立ち、首相が強い指導力を発揮した形跡は見当たらない。

 首相は辺野古の海の埋め立てを「自然への冒とく」と言い切ったが、QIP方式でも一部は埋め立てになるとされ、発言と矛盾する。思い付きのような軽い発言で関係自治体を振り回し、7カ月余りもの時間を空費した首相の責任は極めて重い。
(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201005050137.html

テーマ : ニュース・社会
ジャンル : ニュース

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